中国地方政府の債務危機が各界の注目を集めています。最近、ネット上で出回っている雲南省の「政府投資中止・建設延期プロジェクトリスト」には、合計1153のプロジェクトが含まれ、総投資額は2904.68億元(約6.07兆円)に上りますが、これらのプロジェクトが中止された後、政府が債務返済のために出せるのはわずか25億元(約529億円)しかありません。一部の専門家は、これらのプロジェクトが既に中途半端な状態に入り、多くの社長が破産することになるだろうと分析しました。
時事評論家の老蛮氏は、「破綻した財政圧力の下で、雲南省の政府投資中止・建設延期プロジェクトリストが出ました。総プロジェクト数は1153、関連する総投資額は2904億元に達していますが、不思議なことに、これらのプロジェクトが中止された後、政府債務の返済に引き出せる資金はわずか25億しかありません。つまり、雲南省政府が実際に持っているお金は25億だけです」と述べました。
ウェイボーで20万のフォロワーを持つブロガーである「滑雪的江魚児」も、このリスクの真偽は確認できないものの、リスト内の各地市、各プロジェクトには名前があり、データには整数も小数もあるため、偽造するには難易度が非常に高いと述べました。
彼は、「過去、地方政府の主な資金源は土地売却、借金、国庫支出金でしたが、現在これらの資金源、特に過去の主力だった土地売却収入は大幅に減少しています。これらの大量の投資プロジェクトの停止・建設延期に伴い、多くの社長が赤字になり、さらには大損をすることになるでしょう。なぜなら、政府投資プロジェクトでは、開発業者が前もって資金を提供する必要があり、多額の資金を提供した上で、工事が始まる前にすでに様々な支出が行われているからです」と分析しました。
この件が多くの人々の関心を引き起こし、一部のネットユーザーは、「つまり、これらのプロジェクトは最初から空約束だったということです。実際はすべてが下請けによる前払いに依存しています。政府は一部の資金を提供して、工事が正常に進行することを保証する役割を担っていただけです。期限通りに完成しても、政府の手元にはお金がありません」と述べました。
(翻訳・吉原木子)