2024年始め、中国の経済発展は依然として芳しくありません。それに加えて、中国の半分が大規模な強い寒波に見舞われ、同時に貴州省、雲南省、四川省、広西チワン族自治区などの地域では大規模な山火事が発生しています。
中国貴州では、旧正月の後に大規模な山火事が発生しました。衛星画像を見ると、火災は貴州省のほぼ半分に拡大し、面積は台湾の2倍以上になりました。何千人もの人々が家を失いました。
今月22日までに、中国緊急管理部の公式サイトはやっと、貴州省の山火事に関する記事を掲載しました。同記事によると、貴州省で発生した221件の山火事はすでに全て消し止められ、当局が延べ1万人近くを救助に投入し、2人の消防士が死亡したと言います。
しかし、中国の山火事は貴州省だけではありません。中国のネットユーザーが暴露したところによると、広西チワン族自治区の百色市、河池市、四川省の宜賓市、涼山イ族自治州、および雲南省でも山火事が発生していることが分かりました。
しかし、このような激しい山火事に対して、中国メディアは非常に冷淡な態度を取っています。山火事が燃えている間、公式メディアはもちろん、ネット上でも情報が遮断されました。産経新聞の中華民国(台湾)台北支局長である矢板明夫氏は、外国メディアも貴州での取材が許されていないと暴露しました。
一方では大きな山火事が発生し、他方では異例の寒波が中国を襲いました。寒波の影響で中国東部では気温が下がり、山西省や河南省、山東省などで霰(あられ)に見舞われました。吉林省、遼寧省、黒竜江中東部など8 ~ 16℃の温度を下げて、局地的な下げ幅は20℃を超えます。新疆ではマイナス50度の極寒の天気が発生しました。
自然災害のほかに、中国経済もさらに悪化しています。中国のSNSでは、多くのネットユーザーが目の当たりにした経済の衰退、企業の倒産、失業、不動産価格の大幅な下落大損などについて不満を述べています。
現在、中国で発生しているさまざまな混乱に対して、多くのネットユーザーが、新しい年が始まると生活が好転すると思っていたが、たった2ヶ月で山火事や寒波が相次いで発生しており、景気も上向いておらず、今年も大変な1年のようだと懸念しています。
(翻訳・吉原木子)