空中給油を受けるWC-135 (2006年の撮影)(パブリック・ドメイン)
長期に国際飛行機の動向をフォローするTwitter(ツイッター)アカウント「エアクラフト・スポット」(Aircraft Spots)は2月2日、米軍の核爆偵察専用機WC-135Wが当日に南中国海に進入してから北へ転進、台湾海峡へ向かったことを披露した。今回は米空軍B-52H爆撃機が1月31日に台北防空識別圏に進入して巡航した以来、僅か3日で米軍が2回目中国大陸に隣接する空域で飛行任務を遂行したという、この動きは米中間の軍事的緊張が高まると考えられる。
『LTN』が「エアクラフト・スポット」の記事を引用し、該当SPOOF29番のWC-135W偵察機は日本沖縄県嘉手納基地から出発、南中国海で飛行任務を遂行する予定だったが、当該アカウントの提供した航路図により、本機は台湾とフィリピン間のバス海峡を経過し、南中国海の東面から南中国海空域に突入した後、いきなり北へ転進、台湾海峡の南面へ向かい、その後は行方不明になったという。
WC-135W偵察機は米軍唯一の核兵器が爆発後の関連情報を空中で収集できる偵察機であり、世界唯一でもある。本機は大気圏内の放射性粒子を収集できる特殊フィルター及びサンプラーを配置することにより、空気中の変化を測定し、核兵器の状況を研究するという。
当該偵察機が収集する情報は、他国の核兵器試験の証拠の鑑別に使用する。この偵察機は数十年に渡って使用されてきたにも関わらず、またまた旺盛な生命力を持っており、「不死の鳳」(Constant Phoenix)の称号を擁している。
WC-135W偵察機はボーイングWC-135シリーズより改造された。4発動機、最高速度は0.7マッハ、最大巡行距離は12000キロ。この偵察機が戦区司令官に電子データの情報を供給する。2017年5月18日、当機は東中国海上空の国際空域で常規巡航を行い、核活動の形跡の有無を検測していたが、中国空軍がJ-16戦闘機2機を出動して迎撃したというエピソードがあった。
今回、WC-135W偵察機の任務はまだ明らかにされていない。「エアクラフト・スポット」は1月31日、米国のB-52H爆撃機が当日台北防空識別圏に進入して巡航した後、グアムのアンドソン空軍基地へ戻ったことを披露した。今回は同機が再び同じ媒体で台北防空識別圏に進入したことを披露されるという。
(翻訳・Jerry)