今年の春節連歓晩会(注:中央広播電視総台(CMG)が毎年春節(旧正月)の前日・除夕(大晦日)の中国標準時20:00から、旧暦1月1日の春節を跨いで行っている年越しカウントダウンイベント番組である)で、恐ろしいシーンが登場しました。全身武装した軍人たちがライフルを持ち、ステージ上で「党の指揮に従う」と叫びました。
9日の夜、北京駐屯区の66477部隊が春節連歓晩会の演出に参加しました。「決勝」というプログラムでは、ライフルを手にした兵士たちがステージ上で「党の指揮に従う」などと叫びました。このヒステリックな叫び声は、新年の祝賀の雰囲気とは全く異なるものでした。
このプログラムが放送されると、中国のネットユーザーはX(ツイッター)で一斉に嘲笑の声を上げました。
「中国共産党が持続的に恐怖を振りまき、人々を欺く、それを春晩にまで持ち込んだ」
「中国共産党が一体何を恐れているのか」
これに対し、米国サウスカロライナ大学エイケン商学部の謝田教授は、「中国の新年は、和やかな雰囲気を醸し出すべきです。しかし、共産党はそれを宣伝ツールとして明らかに利用しており、他にも意図があります。それは、中国の人々や海外の華人を恐怖させることです。特に注目すべきは、プログラム中に共産党軍の上陸作戦やミサイルの一斉射撃の映像がステージ背景に登場したことです。このような演出は、台湾を威嚇する意味合いがあり、同時に米国に対して共産党の野望を示しています。」
関連報道によると、北京駐屯区66477部隊の主な職務は共産党の指導者の安全を守ることです。
(翻訳・吉原木子)