(イメージ:Wikimeida Commons/DFID-UK Department for International Development CC BY 2.0

 米国のトランプ大統領は先日、米国のトップ専門家たちによるモニタリングと研究から、武漢肺炎の新型コロナウイルスが世界に重大な影響を及ぼしていることが明らかになったとツイートした。中国国内での感染が暴走状態に陥ったにもかかわらず、中国共産党当局は3度も米国の専門家チームの支援を拒否した。ウイルスは一体どこから来たのか。当局は未だに明確な結論を出していない。

 民主党の弾劾案が発議されるなか、北京時間の1月30日未明、トランプ大統領はツイッターで「現在進行中の感染状況を引き続き監視する。私たちは世界最高の専門家を持っている。そして、彼らは24時間週7日を休まない!」と述べた。

 香港大学医学院の梁卓偉院長は最新の研究により、武漢肺炎の新型コロナウイルスは6日ごとに2倍に増えるという指数関数的スピードで感染者を増やしていると指摘した。このデータをそのまま現実世界に当てはめれば、もし1月25日の感染者数が4万であれば、4月末5月初めには総感染者数が14億7000万人に達する。

 新型コロナウイルス流出の原因については現在まで疑問が提起されており、中国赤十字医療支援部の元部長である任瑞紅氏は「新型コロナウイルスは、生物兵器とよく似た特徴を持っている。私は不思議でなりません。なぜこのようなウイルス実験室を武漢という人口密集地に建てたのか。交通も発達しており、この場所ほど簡単にウイルスが広がるところはないでしょう。私は今でもその理由が分かりません。これ以上の情報がないとなんとも言えません」と話した。

 ハーバード大学のベテラン疫学者エリック博士(Dr. Eric Feigl-Ding)はツイッターで、中国共産党は新型コロナウイルスについて早くから研究していたことを明らかにした。また、学術的観点から、今回の新型コロナウイルスの感染について4つの異常な点を指摘している。

 1) 武漢華南海鮮市場はウイルスの源ではない。
 2) 今回のウイルス変異は非常に迅速である。
 3) 今回のウイルスのゲノム配列の中段は、以前のコロナウイルスでは見られなかった
 4) この前代未聞のゲノム配列の中段は宿主細胞に侵入する重要な要素である。

 中国の経済紙「毎日経済新聞」は中国科学院武漢ウイルス研究所の石正麗研究員のチームの最新情報を引用し、今回武漢で発見された新型コロナウイルス2019-nCoVとある種のコウモリのコロナウイルスのシーケンスの一致率は96%に達したと伝えた。しかし、今まで中国疾病管理部門は今回の新型コロナウイルスの感染源調査を行わず、かえって感染源調査の基礎的な手がかりである華南海鮮市場の現場を破壊してしまった

(翻訳・柳生和樹)