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 秋から冬に入り、徐々に気温が下がり、空気が乾燥してくるこの時期。肌は乾燥しやすく、唇も乾燥して荒れやすくなりますよね。唇が荒れた時に、無意識に唇を舌で舐めてしまいますが、これは唇の荒れを改善するどころか、ますます悪化させてしまい、最終的には唇の周りの皮膚が荒れ、唇が腫れてしまうこともあります。医学的には「舌なめずり皮膚炎」や「なめまわし皮膚炎」「口なめ病」などと呼ばれています。

 では、「舌なめずり皮膚炎」の原因は何でしょうか?実は、唾液に含まれる粘液たんぱく質、唾液アミラーゼ、無機塩類などの成分が比較的粘りのある性質であり、唇を舐めるとペースト状のものを唇に塗っているような感じになります。水分は蒸発し、アミラーゼのみが唇に残されてしまいます。この膜状のアミラーゼは収縮することもあり、これは私たちに「唇が乾燥した」ように感じさせます。さらに、唾液中の酵素は唇や口周囲の皮膚、粘膜に一定の刺激作用を働き、唇の腫れ、破裂、出血を引き起こすこともあります。

 唇の荒れは秋冬によく見られる現象です。気候要因に加えて、皮膚の皮脂分泌不足、水分摂取量の不足、特定の栄養素の不足、または体表面が乾燥した冷たい空気に長時間さらされることも、唇の荒れの一般的な原因となります。

 では、唇が荒れないようにするには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?いくつか注意すべき点を紹介しましょう。

1. 唇をなめるのをやめましょう。唇をなめると、リップクリームが落ちるだけでなく、唇がさらに乾燥します。一時的に不快感が軽減されるかもしれませんが、実際には唇の荒れを悪化させる可能性があります。

2. 冷たく乾燥した空気に長時間さらされないようにし、必要に応じてマスクを着用して顔を覆いましょう。

3. 肌の潤いを保つために、常に水分補給を心掛けましょう。

4. 辛い物や揚げ物を避け、みずみずしい野菜や果物を多く食べ、ビタミンA、B6、グルコン酸亜鉛、タラ肝油などを適量補給しましょう。

5. 唇のことをずっと気にすると、イライラしてしまうかもしれませんので、少しだけ、唇を完全に無視してみましょう。

6. 唇の皮膚を保護するために、唇にリップクリームを塗りましょう。唇が荒れている場合は、ぬるま湯で洗い、タラ肝油軟膏またはワセリンを塗りましょう。

 それでも、リップクリームは唇の乾燥を一時的に緩和するだけで、完全に解決できるわけではありません。また、リップクリームを頻繁に塗ると、唇の荒れを防げないだけでなく、唇自身のバリア機能が低下し、皮脂腺の分泌が減少し、唇が乾燥しやすくなります。そのため、リップクリームを使用する場合は、「1日3回まで」が最適です。2回目、3回目の塗布の際は、吸着したホコリの侵入を防ぐため、残ったリップをきれいなティッシュペーパーで拭き取ってから塗布してください。また、リップクリームを購入する際には、より保湿効果の高い、保湿力の高いリップクリームを選ぶようにしましょう。

 唇の荒れの注意点をご紹介しましたが、皆さんのご参考になりましたでしょうか?この記事を読んで頂いた皆さんが、唇の荒れに悩まされなくなりますといいですね!

(翻訳・宴楽)