私の友達に、正義感の強いクリスチャンのお姉さんがいます。彼女は私のことをとても気に入ってくれています。
お姉さんは車を持っていないので、時々私は車で彼女の行きたいところに送ってあげています。彼女はとても義理堅くて、毎回私にお菓子などのお礼をくれます。そんなある日、彼女は自分で植えた小さな多肉植物をくれました。
友達からの贈り物はもちろん受け取るべきですが、私は長年植物を育てたことがなかったので、いきなり鉢植えをもらっても、本当にどうすればいいのかわかりませんでした。
最初は、別の友人からもらった薬草の藤と一緒に、キッチンのシンクの横に置いていました。藤はとても元気だったのですが、多肉植物は1年たっても成長せず、逆に葉を落とし始めました。多肉植物は砂漠の植物なので、おそらく乾燥していて日光のある環境を好むのではないかと思い、ベランダに置きました。
やはり葉を落とすのが止まり、小さな新しい葉が芽吹き始めました。しかし、8月にもう一度見てみると、茎がしおれていました。家のことで忙しかったので、すぐには対処できず、9月になったらその茎が完全に枯れていました。支えられない大きな頭のように植木鉢の中に垂れ下がっていました。
その小さな多肉植物を裏庭のデッキに持って行ってみると、茎には根が全くなく、茎ごと土の中から取り出せました。私はそれを裏庭の小さなテーブルの上に置き、放置していました。数日前に観察したときは、葉はしおれ、葉先の一部が枯れて黄色くなっていましたが、まだ生きているようでした。そのため、私はその小さな多肉植物を捨てずに、乾いた茎を引き抜き、根と茎のない葉冠全体を小さな植木鉢の土の上に平らに置き、少量の水をやりました。そして、その小さな多肉植物をリビングの南向きの窓辺、日当たりがよく乾燥しなさそうな場所に置き、生き延びられるか試してみました。
そして、今見ると、私が最初にもらった時よりもかなり大きくなりました。周りが黄色い秋葉であふれる中、その小さな多肉植物の緑がその旺盛な生命力を表しています。
何度も枯れかけていた小さな多肉植物が、元気いっぱいになりました。植物の世話の仕方がわからない私でも、少しの日差しを浴びせてあげると、多肉植物が元気に育ってくれました。私たち人間も同じではないでしょうか。
客観的な条件がどのようなものであれ、親や上司、リーダーがどのような環境を与えてくれたとしても、困難の中でも活力を失わずに生きなければなりません。そして環境が良くなれば、それを機に一気に咲きたてるでしょう。逆に言えば、困難な時に活力を維持できず、他人の文句を言い、自分が可哀想だと思っていれば、生命力が枯れてしまいます。その状態で適切で良い環境に出会っても、それを再び活かすことはできなくなります。
私は、この話を子供たちにも話したいと思います。彼らは私よりもこの小さな多肉植物のことを気にかけています。この小さな多肉植物をくれたクリスチャンのお姉さんに感謝しています。そして、私たちに人生の啓発を与えてくれた、この粘り強い小さな多肉植物にも感謝しています。ふつつかな私ですが、今後もすくすく育ってくださいね!
(文・李青城/翻訳・宴楽)