最近、中国の平安銀行の信託商品でデフォルトが生じたという情報がネット上で出回っており、その金額は100億元(約2000億円)に上ります。

 ある上海のネットユーザーが微博(ウェイボー)で暴露したところによると、平安銀行が発行した41の信託商品のうち、37の商品でデフォルトが生じたことが分かりました。

 デフォルトが生じた11の商品の金額は、すでに102億元に達し、3891人に及んでいます。つまり、1人当たり平均200万元以上を損失しています。しかも、これはデフォルトが生じた37の商品のうちの1/3に過ぎません。

 時事評論家の冷山氏は、一般的な中産階級の家庭にはこのような多額の現金が信託商品に投資されることはなく、中国の中産階級の資産は主に住宅ローンに集中しており、負債を抱えている。200万元を出すことができるのはほとんどが事業主レベルの裕福な家庭だ。つまり、中国の富裕層もニラになっていると述べました。

 冷山氏はまた、もしネットユーザーの暴露が確認されれば、次の問題は今回の事件が平安銀行を倒産に追い込むかどうかだ。現時点では誰もわからないが、ドミノ効果を引き起こす可能性がある。平安銀行の資産規模は5兆元(約100兆円)に達しており、一旦問題が発生すれば想像を絶する結果をもたらすだろうと述べました。

 信託会社は通常、裕福な個人投資家や企業から預金を集めて株式や債券などの資産に投資したり、伝統的な銀行にアクセスできない企業に融資したりする。ブルームバーグ・エコノミクスによると、中国の融資総額の10%近くを占めているという。

(翻訳・吉原木子)