武漢市の病院(イメージ:ネット写真)

 中国では新型コロナウイルスによる感染が拡大し、河北省における1件の死亡事例に続き、黒竜江省でも24日午前、1件の死亡報告が出され、湖北省以外での2件目となった。中国では少なくとも26人が死亡した。確認された感染件数は累計830件に上った。また、湖北省では感染拡大を防ぐ都市の封鎖が拡大し、10都市が対象となっている。

 中国国家衛生健康委員会のホームページが24日8時に公告したところによると、1月23日深夜0時現在、中国大陸で新型コロナウイルスに感染した肺炎の確定診断例は830例と報告された。

 24日未明までに、症例は大多数の省を覆ったが、青海とチベット両省を除く残りの地域はすでに波及している。

 ニュースサイト「荊楚網」によると、武漢市が封鎖を宣言したのに続き、湖北省では列車などの公共交通システムの閉鎖が相次いで発表されている。湖北省武漢市、鄂州市、黄岡市、赤壁市、仙桃市、枝江市、潜江市、咸寧市、黄石市、恩施市の10の都市が相次いで運行停止の通知を出した。

 武漢の重要な病院に勤務する複数の医師によると、武漢肺炎の流行が急速に拡散したことに伴い、武漢は厳重に隔離されており、これが武漢肺炎の流行を抑制する唯一の方法であるとされている。政府はすでに大量のベッドを現地の病院に配備しており、今回の感染者数は6000人を超えると推定されている。

 武漢鉄道局が微博で発表した統計データによると、武漢駅、漢口駅、武昌駅では22日、計29.96万人の旅客が搭乗し、このうち武漢だけで9.31万人を計上した。

(翻訳・柳生和樹)