今年の上海のハロウィーンは、多くの民衆の仮装が当局の敏感な神経に触れ、封殺されました。

 今年の上海のハロウィーンで、特に注目されたのが「大白(新型コロナ感染対策用の白い防護服を着た人)」の仮装です。ある者は恐竜にPCR検査をして、当局の「ゼロ・コロナ」政策を嘲笑しています。

 また、ある人は株価指数の下落トレンドを示すグラフを掲げ、そばにいる人は一握りのニラを持ち上げて、今の経済の不景気や当局が民衆をニラとして扱うことを風刺しています。

 さらに、ウィニー・ザ・プーや皇帝を仮装する人もいます。また、台湾の蔡英文総統に扮した子供の写真がネット上で出回っています。

 しかし、この特定の日であっても、当局は異なる声を容赦しません。地元のネットユーザーによると、上海の警察当局がハロウィーンイベントを封鎖し、ポリスラインを張って人の立ち入りを禁止し、パトカーで道路を封鎖し、警察官は「許可されていない集まりは違法だ」と大声で警告したといいます。

 (翻訳・吉原木子)