中国最大の家電量販店チェーンと言われる「国美電器」は多額の借金を抱えており、中国メディア「第一財経」の報道によると、国美電器の広東省にあるすべての店舗が閉店したといいます。
報道によると、国美電器は今でも各サプライヤーに対する未払いの請求を返済していないといいます。業界関係者は、国美電器の一部の地域の支社は昨年11月から現在まで給与を支払っておらず、現在、国美内部にはほとんどの従業員が残っておらず、多くのサプライヤーは訴訟や仲裁を行っているといいます。
一部のサプライヤーによると、国美電器は支払いが滞っているほか、不動産費用も支払っていないため、不動産側に訴えられているといいます。
報道によると、国美電器の親会社である国美零售は昨年5月、1株当たり0.4香港ドルで、19.65億普通株を売却し、約7.76億元(約159億円)の資金調達を行いました。
国美零售は当初、融資で得た資金の60%を業務拡大に、10%を借金返済に、30%を一般資本に充てる予定でしたが、昨年下半期から資金状況がさらに悪化し、調達した資金は予定通りには使用されず、2022年末までにすべて債務の返済に充てられました。
(翻訳・吉原木子)