中国経済は低迷しており、失業率は高止まりしていますが、仕事のある若者には離職ブームが起きています。これらの若者は退職の際に横断幕を掲げたり、パーティーを開いたりして、就職時よりも派手に祝っています。
ある山東省の20代の若者が投稿した動画で、「退職することになった。これは非常に前から決めたかったことだ。上司と同僚は良い人々だったが、この仕事に将来性が見込まれないし、昇進の機会もあまりない」と述べました。
また、中国建築で働いている若者は、10月27日に正式に退職することを発表する動画を投稿しました。彼は、「他の人にとっては、今年の雇用環境下で辞職することは急かつ衝動的に思われるかもしれないが、自分の選択は間違っていないと思う。その理由は、朝8時から夜10時まで無償で残業し、月中休みがなく、これがこの業界の常態だからだ」と述べました。
ここ数か月、各地の若者たちはさまざまな理由で会社を辞め、大々的に祝っています。
中国メディア「都市快報」によると、若者にとって、転職や退職は普通のことで、黙って去るよりも、今では多くの若者が辞職する際に横断幕を掲げたり、パーティーを開いたりして、入社時よりも派手になっています。
中国のSNSで、大量の「退職パーティー」の投稿が現れています。
27歳の銀行員の梁さんもその中の一員です。彼は、「退職したばかりの友人は、私のために退職パーティーを開いてくれた。退職パーティーはまるで結婚式のようににぎやかだった」と述べました。
28歳の敏さんは、6月末に3年間働いた広告会社に別れを告げ、「海底撈火鍋(かいていろうひなべ)(中国ナンバーワン火鍋店)」で盛大な退職パーティーを開きました。最後の1ヶ月の間に、彼女は仕事用のパソコンのデスクトップの背景を「私は退職します」と5文字の大きな文字に変え、すべての仕事グループを退出しました。
この離職ラッシュがいつまで続くかは不明です。
時事評論家の黄金秋氏は、新唐人とのインタビューで、「中国の社会環境は若者のこのような状態を引き起こしており、若者たちはこの現状を変える力がないと感じている。中国には深刻な社会的不公平や特権階級が存在している。さらに、毛沢東時代の計画経済に逆戻る可能性がある。そのため、若者たちは努力することがただの奴隷として使われ、子供を生んでも何も変わらないと考え、結局、躺平(タンピン)することを選択した」と述べました。
(翻訳・吉原木子)