第19回アジア競技大会が間もなく浙江省杭州市で開催され、中国当局は巨額な資金を投じて、華麗なプロジェクトを推進している。水害で多くの被災者が家を失っている今、杭州市当局は3000億元(約6.07兆円)を投じて、「未来の都市」を作り上げ、バスにも独立した食卓が付くなどの「最高級」施設を備えている。一部のネットユーザーは、「納税者のお金を惜しまないのか!」と批判した。
ネットユーザーが暴露したところによると、杭州は「未来の都市」を築くために3000億元を投資し、バス停には独立したエアコンが備えられ、地下鉄は豪華な設備を持ち、公園のベンチにはインターネット接続が備わり、立体交差橋は花で飾られ、市民には一世帯につき3鉢の花を贈るなど、「最高仕様」の施設が整えられているという。
これに対して、多くのネットユーザーは、「中国各地で水害が相次ぎ、数多くの災民が家を失っている中、こうした華麗なプロジェクトが国に栄光をもたらすことができるのだろうか?贅沢は現代化ではない!」、「3000億元をかけて築かれるいわゆる「未来の都市」の今後の維持は途方もない金額で、中国当局の一貫したやり方によると、恐らく『使い捨て』になるはずだ」とコメントした。
また、情報筋によると、杭州アジア競技大会の総収入はわずか100億元(約2026億円)しかないという。すなわち、「杭州アジア競技大会が巨額の損失を生み出して閉幕する」ことを意味する。
これに対し、一部のネットユーザーは、「共産党はいくら儲けるかを考えない。この犯罪集団はプロジェクトの立案、入札、銀行融資の過程で既に大儲けしており、いくら損失が出ようとも、中国の一般市民とその子孫がその代金を支払うことになる!これが共産党の論理だ」と述べた。
(翻訳・吉原木子)