北朝鮮の最高指導者である金正恩総書記は最近、ロシアを訪問し、13日にロシアのプーチン大統領と会談した。彼らの会談前の、現場での映像が特に注目される。
『デイリー・メール』の報道によると、金正恩氏とプーチン氏は13日、ロシア・アムール州のボストーチヌイ宇宙基地で会談した。会談開始前の映像には、金正恩氏随行団のうち、黒いスーツを着て白い手袋をした男性が、椅子を丁寧に拭いたり、金属探知機のような装置を椅子に対して振り回したりしている様子が映っている。
掃除をしている間、男性が椅子の背もたれに体を預け、上から下に向かって椅子と肘掛けに力を加えている様子が映っており、椅子がどれだけの重さに耐えられるかをテストしているようだ。その後ろには、ロシア人らしき男性がいて、随行団の行動に深く注意を払っている。
別の映像によると、朝鮮とロシアのスタッフが椅子の交換の可否について長い間交渉しており、北朝鮮側は金正恩氏が座る前にロシア人がこの椅子に近づくことを非常に嫌がっているようだ。
金正恩氏とプーチン氏はいずれも政敵毒殺の疑惑を受けている。
2017年2月、金正恩氏の腹違いの兄である金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港でベトナム人女性に毒殺され、その背後に金正恩が関与していたと外界は推測している。
一方、ここ数年、プーチン政権に対抗するロシアの反対派指導者たちの中毒事件が相次いでいる。たとえば、アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)はロシアで最も有名な反対派指導者の1人である。彼はロシアで軍用神経ガスノビチョクを盛られていたが、ロシア当局はこの事件とは何の関係もないと主張した。
(翻訳・吉原木子)