最近、ある中国人男性が9歳の息子を韓国に置き去りにした。その原因は、生活が苦しくて息子を育てることができなかったからである。
韓国の「中央日報」によると、韓国済州島警察庁は、児童福祉法に違反したとして、ある30代の中国人男性を逮捕し、起訴したという。この男性は8月25日の朝に、9歳の息子を一人で済州島の公園に置き去りにした。警察によると、男性の息子は現在、中国にいる親戚に引き渡され、7日に中国に帰国したという。
この男性は、8月14日に息子と一緒に済州島に来て、ホテルに3日間滞在し、17日から宿泊費が払えずに野宿していたと述べた。そして、8月25日に息子と荷物などを公園に残して去った。
男性は逮捕された後、済州島に来た目的は息子を置き去りにすることであると認めた。男性は自分がシングルファザーであり、生活が非常に困難で、息子を育てる能力がないとし、息子が「中国より環境の良い韓国の児童保護施設で育ってほしい」と述べた。
日本産経新聞社の台北支局長・矢板明夫がフェイスブックにこの記事をリツイートし、次のように分析した。
この父親は息子を連れて8日間公園をさまよっていた。ずっと悩んでいただろう。義理のない人とは思えない。中国で行き詰まり、助けを求める手立てがなかったため、この行動に出た可能性が高い。これはおそらく中国の経済が大きな問題を抱えていることと関連していると考えられる。この父親にとって、中国の環境や社会福祉施設は良くないと考えており、中国の児童福祉施設に子供を送ることを望まなかったのだろう。
また、「ラジオ・フリー・アジア」7月24日の報道によると、今年7月、中国本土に住む37歳の女性が12歳の息子を香港の病院に置き去りにし、後で逮捕されたことがわかった。この女性は逮捕された後、子供により良い教育を受けさせるために香港に置き去りにしたと述べた。
(翻訳・吉原木子)