中国公式メディアの報道によると、山西省右玉県にある明代の三十二長城がこのほど深刻な破壊を受けたという。

 右玉県警察当局によると、8月24日午後4時20分頃、楊千河郷内の三十二長城が何者かによって破壊されたという通報を受けたという。

 調査によると、鄭容疑者(38、男性)と王容疑者(55、女性)は三十二長城の近くで工事を行っている際、距離を短縮するために掘削機を使用して古い長城の穴を大きくし、掘削機がその穴を通過できるようにしたという。これにより、明長城の完全性に対して不可逆的な破壊をもたらした。現在、2人の容疑者は拘束されている。

 公開された資料によると、三十二長城が右玉県に入る32番目の烽火台に位置することから名前がつけられた。現在でも比較的完全な城壁と烽火台が残っており、省級の文化財とされている。雄大で広々としている昔中国の辺境地帯の風土や自然風景で知られているという。

(翻訳・吉原木子)