ドイツのミュンヘン市で功法を練習している法輪功学習者(写真撮影:大紀元/Mihai Bejan)
ドイツの主要メディアは最近「北京の恐怖」と題するを文章を公開し、中国共産党政府による在ドイツの五種類の華人(中国以外に在住する中国系住民)への迫害を暴露した。
ドイツ紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」の記事によると、中国共産党政府が様々な手段を使い、ドイツで生活する五種類の華人、および当政府へ反対する人々を迫害している。その五種類の華人とは、ウイグル人、チベット人、香港民主運動活動者、法輪功学習者、及び台湾主権を認める人だ。ここではその一部を列挙する。
一つ目はドイツで生活するウイグル人のエメト(Abdujelil Emet)さんのケースだ。彼は去年10月にドイツ国会のある人権聴取会に参加した後、三年間連絡していない姉が中国から電話を掛けてきた。電話の向こう側には中国の警察がいる。彼は姉から自分の弟が亡くなったこと、および自分の2人の子供も毎日強制的にいわゆる「訓練学習項目」を受けなければならないことを知らされ、そして「自分の子供と家族のためにも、外国での生活は素朴にすべきだ」と警察に脅かされた。
二つ目はドイツ同盟90/緑の党の国会議員バウゼ(Margarete Bause)さん。彼女が当時州議員を務めた時、あるウイグル人の活動の招待状を受けた後、「ウイグル人は『テロリスト』、活動を参加するな」と当時ドイツ駐在の中国大使から電話を受けた。招待状のことをどこから知ったかとバウゼさんが彼に逆に質問したら、「我々は情報収集ルートがある」と答えられた。それでもバウゼさんは一歩も引くことなく、絶えず中国人の人権を支持してきた。それから、中国共産党政府からの圧力はより頻繁で凶悪になっていると彼女は話した。
三つ目はドイツで長年生活する中国大陸出身の法輪功学習者。この女史も最近、中国にいる親族から電話が掛かってきた。政法委(ゲシュタポのような秘密国家警察組織)の人がまた家に来て、彼女に法輪功を辞めるように説得せよと要求してきた。政法委の人が更にシンガポールなどの他の国でもいいから、彼女と「話をしたい」と要求したが、彼女は拒否した。
上のいくつかの例は、中国共産党政府が海外にいるウイグル人、チベット人、法輪功学習者を脅す常套手段だ。一方、香港民主運動活動者、及び台湾主権を認める人に対しては、彼らの親族はほぼ中国大陸に生活していないため、親族の安全で脅しするのができないため他の方式で脅している。
中国共産党政府の海外における主談として、台湾を中国の一部と声明することが挙げられる。例えば、ルフトハンザ航空で台湾へ行く場合、航空券で印字されるのは「台湾・中国」となっている。
なお、去年に香港で起こった「反送中」運動に対し、抗議者を支持する海外在住の香港人が香港警察の暴力濫用を追及する抗議活動はドイツでも行なっている。これに対し、中国共産党政府は海外の華人を使い、写真撮影や動画録画などで香港人抗議者の情報を集めるなどした。更に抗議活動を公開的に干渉した。例えば去年ハンバーグではいきなり50人くらいの華人が現れ、中国の国歌を斉唱し、抗議活動の香港人の呼びかけの声を圧制することがあった。
ドイツメルカータ中国研究所の研究員のオルベグ(Mareike Ohlberg)さんは、このような抗議活動に反対する行為の裏には組織があるという見方を示している。
(翻訳・Jerry)