テスラが中国で電気自動車(EV)の販売価格を引き下げたことによる価格競争が今でも続いており、中国の自動車市場に深刻な影響を与えている。
ロイター通信によると、価格競争は各自動車メーカーにコスト削減を余儀なくさせ、電動車またはガソリン車の生産を削減し、工場を閉鎖するまでに至っている。これは自動車業界の労働者とサプライヤーにとって非常に重いプレッシャーとなっている。自動車業界の労働者の賃金は明らかに減少し、三菱、トヨタなどの自動車メーカーは大規模なレイオフを行っている。それに伴い、部品サプライヤーも自動車メーカーからコストと価格の削減を求められている。現在、業界全体が苦境に立たされている。
テスラは昨年10月から価格を初めて引き下げ、今年1月に再び引き下げた。一部の経済学者は、価格競争は中国の自動車業界が経済成長にブレーキをかける可能性があり、これは中国経済にとって大きな変革である。なぜなら、中国の自動車業界は世界最大の自動車産業と見なされているからだという。
現在、中国国内での自動車需要は停滞している。2023年の上半期において、中国の自動車販売の伸びはほぼすべて海外によるもので、輸出は81%増加したものの、国内の伸びは1.7%にとどまった。
(翻訳・吉原木子)