台風9号は、台湾南部海域を通過し、中国東南沿岸地域に向かって接近しており、深センまたは汕尾市(せんびし)に直撃する可能性が非常に高い。深センまたは汕尾市は2013年の台風19号(ウサギ)以来、最も厳しい試練に直面する可能性がある。
中国公式メディアの報道によると、台風9号は1日午後から夜にかけて、広東省の恵来県(けいらいけん)から香港一帯の沿海に上陸する見込みである。また、広東省東部の沿岸海域を西南に向かう可能性もある。
香港天文台は、台風9号が接近し続け、風力が徐々に増強しているため、中国沿岸の低地地域に高潮(たかしお)をもたらす可能性があると発表した。
深セン新聞網によると、台風9号は深センに深刻なダメージを与えるリスクが高く、深センは2013年の超大型台風19号以来、最も厳しい試練に直面する可能性があるという。
公開された資料によると、2013年の超大型台風19号により、広東省の汕頭、汕尾、掲陽など11市65県で1000万人近くが被災し、65万人以上が緊急避難し直接的な経済損失は208億元(約4164億円)に達したという。
(翻訳・吉原木子)