王立強(写真撮影:看中国)

 1月9日付のオーストラリア紙「ジ・エイジ」によると、元中国共産党スパイの王立強氏は2019年11月にオーストラリア政府に政治亡命を求めた後、12月24日に台湾元立法委員・国民党副幹事長である蔡正元と中国商人孫天群から死亡の脅迫を受けた。彼らは、王立強氏が蔡正元から受けた演説文を用いて、元民進党幹事長である邱義仁氏を攻撃するよう要求した。もし行わなければ、王立強氏は中国に送還された後に殺されるという。オーストラリア連邦警察は、王立強氏からの通報を受け、直ちに捜査を開始した。

 1月9日、台湾中央社によると、記者の電話取材に応じた中華民国法務部の陳明堂次長は、オーストラリアの警察が数日前、司法ルートを通して法務部に蔡正元の身元情報を確認したという。法務部はオーストラリア警察に、蔡正元氏が台湾に居住していることを確認できると答えた。

 蔡正元は同日、王立強氏との通話動画を公開し、王立強氏への脅迫を否定した。蔡正元は中国商人の孫天群とオーストラリア記者の通話録音も公開した。この通話録音の中で、孫天群は記者に対し国民党から依頼されたことを否定したが、看中国記者が入手した孫天群と王立強氏の通信のスクリーンショットにより、孫天群が「私は国民党から依頼された(我受国民党委托)」と書いたことは明らかになった。

(翻訳編集・柳生和樹)