武漢市の地下鉄12号線の興業路駅付近で8日夜、突然地盤沈下したため、付近の30階建てのビルの住民は急いで緊急避難を余儀なくされた。

 ネット上で出回っているウィーチャットのスクリーンショットによると、8日夜7時30分頃、地下鉄の工事担当者が住民グループに「下の道路が少し沈下しているため、今すぐ急いで避難するように」と緊急の連絡があったという。住民たちは「こんな暑い日に、どこに避難すればいいのか。これからどうなるのか」と尋ねたところ、ビル管理会社の責任者は先に避難するように要求した。

 地元の住民によると、道路が陥没した場所は興業路の主要道路に位置しており、具体的な陥没の状況はまだ不明だという。

 別の住民は、「8日夜8時と9時頃、ビル管理会社のスタッフは突然、住民一人ひとりの家をノックして、路面の陥没を通知し、住民たちに夜通し避難するよう求めたが、避難の仕方については言及していない。現時点で最も心配されているのは、将来の住宅地の安全問題だ」と述べた。

 ビル管理会社のスタッフも8日の夜、路面の陥没が発生したことを確認し、その後の問題については公式の回答を待っていると述べた。一方、武漢地下鉄集団有限公司のスタッフは、関係する道路での陥没は再発しないと強調し、詳しい情況は確認中であると述べた。

 しかし、複数の住民によると、今回問題になった工事現場は1年以上工事をしており、自分が住んでいる建物にもいつの間にか小さなひび割れが生じていた。管理会社に何度も報告したが、実質的な解決策は得られなかったという。

(翻訳・吉原木子)