中国の河北省で連続的な豪雨と水害が発生している中、隣接する山東省の徳州市平原県で6日未明、マグニチュード5.5の地震が発生した。
中国地震台網によると、北京時間2023年8月6日2時33分59秒に山東省徳州市平原県でマグニチュード5.5の地震が発生した。地震発生時、北京や天津など多くの地域で揺れを感じた。余震は6日午前8時までに59回発生し、最大規模はマグニチュード3.9に達していた。同日午前7時までに126軒の家屋が倒壊し、21人がけがをしたとわかった。また、ガス配管の一部が壊れたため、県内全域でガスの供給が停止されている。今回の地震は山東省で、ここ10年で発生した最も強い地震であった。
注目すべきは、平原県で地震が発生する前の5日夕方から6日未明まで、山東省の済南市、徳州市、済寧市などで、異様な赤い光が空に現れたという写真や動画が相次いで出回っている。
徳州市市民の崔さんは「上游新聞」に対して、平原県で地震が発生した際、現地でも揺れを感じた。5日の夕陽が本当に変な感じで、空が赤色に染まっていたと述べた。
済南市平陰県のある市民も、5日の夜に空が赤くなり、深夜までずっと真っ赤なままであった。地元の人たちは、悪い予感がしていたと述べた。
平原県で地震が発生した後、河南省駐馬店市泌陽県でも、街頭でツバメが空中で舞い踊り、大量の羽が空に飛び散ってしまうという驚くべき光景が現れた。動画を撮影するネットユーザーは、「これはさすがに地震と関係しているのでは」と驚いた。
今回の地震では、山東省に近い北京や天津、河北省だけでなく、江蘇省の一部でも揺れが感じられ、地震発生前に地震雲(じしんぐも、大きな地震の前に、通常とは異なる、特異な、奇異な形の雲が現れたとしてしばしば報告されるもの)を撮影したとの報告もあった。
しかし、中国応急管理部は6日、雲が地震の発生を予告するという十分な科学的根拠はないと発表した。
中国を統一した秦の始皇帝は、5回目の出巡で平原津(現在の平原県)に至った時、突然重病にかかり、間もなく病没した。そして、大秦帝国もすぐに土崩瓦解(どほうがかい)した。ネット上では、今回平原県で発生した地震も中国共産党政権の終焉を予告していると多くの人がコメントした。
(翻訳・吉原木子)