台風5号の影響により、「京津冀」(北京市・天津市・河北省)地域は7月29日から、特大豪雨に見舞われており、深刻な被害がもたらされた。1日の夜までに、「京津冀」地域で合計100万人以上が緊急避難を余儀なくされた。

中国のあるネットユーザーは7月31日、ネット上で「自分は北京門頭溝の悉曇ホテルに泊まっている。道路はすでに山津波に破壊され、車も押し流された」という救助を求めるメッセージを発表した。

中国公式メディアの報道によると、北京西郊の門頭溝区にある「悉曇ホテル」は、ロビーや多くの屋外装飾も洪水によって被害を受けたという。

複数のプラットフォームによると、このホテルの一泊料金は6000~10000元(約12万円~20万円)にも上り、北京で最も高級なホテルの1つである。洪水により、ロビー、芸術品、家具、庭園の巨匠が設計した屋外の景観はすべて被災しており、現在は予約が全てキャンセルされているという。

公開資料によると、このホテルは2022年4月30日に試験営業を開始し、10つの別邸と38の客室を持っており、屋外の景観は日本庭園学会理事である野村勘治氏によって設計されたという。

(翻訳・吉原木子)