日中合弁企業である広汽三菱は正式に生産を停止し、人員削減が行われる予定だ。
最近、広汽三菱の全従業員に宛てた通知がネット上で出回っている。通知によると、業界の変化を背景に売り上げが期待に及ばず、経営が困難に陥っていることから、経営陣と株主が慎重に検討した結果、6月に臨時の生産停止に入り、実情に応じて人員構成を最適化することが決定されたという。
これに対し、広州汽車集団は、上記の状況が事実であり、広汽三菱の株主は全力を尽くして、状況の転換を推進しており、実際の状況に応じて、法律および規則に基づき人員構成を最適化すると述べた。
中国自動車工業協会の最新データによると、今年の上半期、広汽三菱の累計生産台数はわずか3367台であり、前年比で75%減少した。5月の販売台数はゼロだという。
広汽三菱は2012年に設立され、広州自動車集団、三菱自動車株式会社、三菱商事株式会社の3者による合弁会社だ。2018年には14.4万台という過去最高の販売台数を記録したが、その後急落した。広汽三菱は昨年、約20億人民元の赤字を計上し、年末時点で負債比率は98.33%に上昇し、債務不履行の瀬戸際にある。
(翻訳・吉原木子)