中国当局の挑発行為により、台湾海峡の衝突リスクが高まる中、往年人気のあった軍学校は今年寂れており、多くの軍事学校が入学基準を下げざるを得なくなっている。
公式データによると、2023年には中国の大学卒業者数は1,100万人を超えているが、国家公務員の受験者数は250万人を超え、卒業生の約4分の1が公務員になることを望んでいる。
厳しい就職状況と迫り来る経済的苦境に直面し、軍学校は本来なら魅力的な存在となるはずだった。中国の軍事学校は他の学校と比較していくつかの利点がある。例えば、軍事学校の学生は入学時に軍籍となり、何も問題がなければ就職率は100%と言える。
また、軍学校は国防システムに属しており、授業料は免除されるだけではなく、食事や服装、靴下やパンツまで軍隊から支給される。
しかし、奇妙なことに、2023年に軍学校の人気が急落し、寂れており、多くの軍学校が入学基準を下げざるを得なくなった。しかし、それでも希望する学生がほとんどいない。
一部の分析によると、軍学校の人気が急落したのは台海(台湾海峡)紛争が一触即発の状態にあるためだという。受験生や保護者たちは非常にわかっており、もし本当に生命の危険が関わる可能性があるのなら、どんなに大きな利益があっても、二の足を踏むべきだ。また、中国の残虐な統治により、多くの中国人が中国共産党(以下、中共)の本質を見抜いている。ますます多くの人々がいわゆる「家を守る、国を守る」というのは、中共の統治下で、実際にはこの国を守るのではなく、中共政権を守っているのだ。そのような状況では、人々はこの独裁政権のために血を流して犠牲にすることを望むはずがない。
(翻訳・吉原木子)