北京西城区德勝街道に位置するある物件の所有者は、不動産仲介業者から200万元(約3910万円)の値下げを要求された後、直接販売を停止した。一方、北京の中古住宅の取引量は3ヶ月連続で減少した。

 中国メディア「北京商報」10日の報道によると、不動産を売却しようとしている徐さんは仲介業者に「200万円の値下がり幅が合理的かどうか、下がったら本当に売れるのか」と尋ねたところ、返ってきたのは、「私も自信がない」ということだった。

 德勝街道は北京西城区に位置しており、北京市内で最も優れた小学校と中学校が集中する地域の一つである。最も盛り上がった時期には、この地域の学区内の物件は1平方メートルあたり22万元(約430万円)を超え、北京の学区内物件の価格の天井とされた。

 不動産仲介業者は、「現在の不動産取引はますます困難になっている。売り手は値下げを躊躇し、買い手はまだまだ市場があると考えている。さらに、十分な政策支援がないため、市場はますます困難になっている」と述べた。

 北京のある大手不動産仲介会社の責任者は、中古住宅市場の取引量は毎年5月に若干上昇し、月間取引量は通常60〜70件を下回らないが、今年の5月は10件にも満たなかったと述べた。北京市住宅建設委員会の公式ウェブサイトのデータによると、4月から北京の中古住宅市場の取引量は連続して3ヶ月減少しているという。

(翻訳・吉原木子)