河南省洛陽市でこのほど、野菜を販売するあるおじいさんが、野菜を販売したために高額な罰金を課せられた。この事件が物議を醸している。

 中国メディア 「極目新聞」の報道によると、河南省洛陽市西工区で野菜を売る姜さんは、洛陽のある大型卸売市場から生姜、ほうれん草、ピーマンを仕入れて販売していた。売り上げは198.4元(約3950円)で、利益は21.05元(約420円)であった。

 これらの野菜は行政機関による検査で農薬残留基準を超えていたため、行政機関は姜さん対して、罰金55,000元(約110万円)および追加罰金55,000元の行政処分を下し、西工区法院に強制執行を申し立てた。最終的に法院は強制執行を認めなかった。

 上記のように、小売業者に対して巨額の罰金を科す事例は個別のものではない。「捜狐網」の6月14日の報道によると、福建省福州市のあるおじさんが、隣人の王さんから35キロのセロリを買って、八百屋に転売し、14元(約280円)の利益を得た。しかし、これらのセロリから基準値を超える農薬が検出されたため、このおじさんは10万元(約199万円)の罰金を科された。

 このような事件は人々の強い反感を引き起こしており、多くのネットユーザーが「経済の低迷が顕著になっている特徴は、政府の各部門が下層の人々や小売業者の財布を狙っていることだ。下層の人々は本来生計を立てるのが困難なのに、彼らの生存空間が圧迫されることになる。なぜなら、これが最もコストのかからない方法であり、誰かに迷惑をかけることなく、お金を最も速く手に入れる手段だからだ」とコメントした。

 (翻訳・吉原木子)