香港「国際人権デー」デモ行進(写真撮影:看中国/周秀文)
12月20日マカオの主権移譲20周年の記念に当たって、ロイター通信が12日に報じた「マカオ証券取引所の設立宣言」はなかったが、中国メディアは事後報道で、「中国共産党指導部が強力な支持を命令し、マカオ証券取引所は既に準備段階にある」と伝えた。現在米国に亡命している中国の実業家・投資家である郭文貴氏は24日、中国の王岐山国家副主席がすでに香港に4つの原則を定めていると暴露し、「北京は最近、マカオに対する友好的な動きを見せており、これは香港の反共陣営を分裂させようとする策略の一環である」と非難した。
郭文貴氏の現地時間12月24日の生放送によると、王岐山は最近、香港に対し4つの原則を定めた。
第一は、「反送中」デモに反対する香港人と「反送中」デモを支持する香港人を区別することだ。「反送中」デモに反対する人を「反派」、支持する人を「挺派」と呼び、「反派」と「挺派」を徹底的に区別し、デモ参加者の家族の間に意見の食い違いをもたらそうとしている。
第二は、マカオの資源を徹底的に活用し、中央政策の支援を得て、香港の「反派」の注意力の一部をマカオに引きつけること。
第三は、香港の金融と香港の人々の生活の基本条件を徹底的に掌握し、香港政府の手でしっかりと管理させ、これらの資源を用いて「反派」と「挺派」の力をコントロールすること。
第四は、一切の代価を惜しまず、大部分の香港の若者を国際社会に送り届けるか中国国内に連れて来て、その後、国家の力と政策を徹底的に運用して、香港の若者を徹底的に分化し浸透させることだ。
郭文貴氏は「反送中」の若い中堅幹部の力が徐々に衰えていることを憂慮し、最近香港から外国へ移民した若者の数が過去30年の数倍になることを指摘した。多くの人が今、疲弊している。家族が海外に移住し、移住した後、香港人は知らないうちに「藍金黄(浸透の意味)」される恐れがあるという。
最後に、郭文貴氏は香港人に、米国が「香港人権・民主法案」を成立させればすべてが解決されると考えてはならない、と警告した。例えると「真暗な夜道を歩く時、誰かがあなたに防風服を着せ、火の灯ったロウソクを持たせました。しかし、道はやはりあなたが歩いて行くことを求めます。もし、あなたが立ち止まると、このロウソクも消えて、この着せられた防風服も存在しなくなります。こんなに簡単で、とても残酷で、とても現実的です」と呼びかけた。
(翻訳・柳生和樹)