中国では3年間のコロナ禍を経験した後、経済が低迷し、不動産価格の崩壊が続いている。二、三線都市の住宅価格は暴落し、不動産市場では非常に安い価格で取引されるようになった。

 ロイター通信は16日、北京市の胡さん(39)が河南省鶴壁市に15のアパートを購入し、合計で約22万元(約438万円)であったと報じた。胡さんは、「これらのアパートは非常に安く販売されており、白菜のようで、ほとんどが2〜3部屋のアパートで、築30年のものが多く、今月になって15番目のアパートを1.8万元(約36万円)で購入した」と述べた。

 中国の不動産プラットフォーム「安居客」のデータによると、鶴壁市の住宅価格は2021年に比べて27%下落したという。また、安徽省淮南市や山東省乳山市などの二、三線都市の住宅価格も、ピーク時より24%急落した。一方、北京の中古住宅価格は過去6年間で1.5%しか下落しておらず、重慶の下落率は10%を少し上回っている。

 不働産仲介業者によると、地方からの購入者がますます増えている。一部は定年退職を控えた高齢者だが、大都市の高圧的な生活コストに耐えられず、住宅価格の安い都市に移住する若者も少なくない。これは若者の将来の収入に対する自信のなさを反映しているという。

(翻訳・吉原木子)