中国当局は国民を監視する技術を再び強化している。中国のあるネットユーザーはこのほど、海南省海口市で警察の検査を受けたところ、相手が身分証 (ID)の番号だけで、自分のウィーチャットのチャット履歴を調べることができることに気付いた。
ラジオ・フリー・アジア14日の報道によると、ある中国のネットユーザーはウィーチャットで、「6日に海口市新港でフェリーに乗っていたところ、税関と警察の合同検査を受けた。相手は自分の携帯電話を見ずに、身分証の番号だけで、自分のウィーチャットのチャット履歴を入手できた。しかも、削除された履歴でも、警察は復旧できる」と暴露した。
同情報は、多くのネットユーザーの不安を引き起こした。
時事評論家の畢鑫氏は、「中国のビッグデータは警察が住民データを確認するために最大の利便性を提供しており、政府の前ではプライバシーがない」とし、「身分証から漏れる個人情報は、実は携帯よりも多い。つまり、身分証を使用する限り、あなたの財産、不動産、ホテルの滞在記録、消費履歴、チャット履歴など、すべての情報が検索可能だ」と述べた。
同氏はさらに、数年前に中国の警察が一種の技術を使用し、あなたが近くを通り過ぎるだけで、あなたの携帯電話内のすべての情報を調べ、すぐにあなたの携帯電話番号の登録名前、WeChatグループ、チャット履歴を知ることができることを目撃したと述べた。
時事評論家の蔡氏は、ラジオ・フリー・アジアとのインタビューで、中国当局が膨大な資金を投入し、さまざまな手段で個人情報を収集する大規模なデータベースを構築していると述べた。
(翻訳・吉原木子)