中国の人口は持続的に減少しており、幼稚園が最初に影響を受け、「園児募集難」の減少が現れている。

 中国メディアの報道によると、6月から中国の多くの幼稚園で新学年の入学手続きが始まったが、成都では多数の幼稚園で入園希望者が数人、さらにはゼロの状況が発生したという。例えば、郫都区の18の幼稚園のうち、5つの幼稚園は入園希望者がゼロであり、最も多い幼稚園でもわずか36人で、大部分の幼稚園の入園希望者は1~6人の範囲にある。高新区はかつて「入学難」という問題があったが、今年、少なくとも5つの幼稚園には2 ~ 6人しか応募できなかった。そのうちの1つの環境の良い幼稚園は、募集目標人数125人で、実際に入園するのは1人しかいない。

 北京、上海、重慶などの多くの都市の幼稚園でも「募集難」が現れている。ここ数年、中国の出生人口は引き続き減少し、幼稚園は破産の波に入り始めている。

 さらに、今年入園する幼稚園児のほとんどは2020年に生まれた子供たちであり、中国公式データによると、2021年の出生人口は2020年よりも140万人減少している。つまり、来年以降、中国の幼稚園の「募集難」はさらに深刻化することになるだろう。

 四川省で10年以上にわたり教育に携わっている何培蓉(か・ばいよう)氏はラジオ・フリー・アジアとのインタビューで、「幼稚園の「募集難」が特に成都で顕著である。その理由は2つある。第一に、成都の地元の出生人口が大幅に減少している。第二に、経済の衰退により、成都で働く人口が減少し、子供を連れて働く人口も減っている」と述べた。

(翻訳・吉原木子)