最近、東北アジアの情勢が急激に緊張な状況になっている。韓国軍によると、中国とロシアの軍用機8機が6日、韓国の防空識別区域(KADIZ)に進入したという。ロシアの太平洋艦隊も北部海域で60以上の軍艦を展開し、軍事演習を行った。

 韓国軍合同参謀本部は6日午後、中国とロシアの軍用機それぞれ4機が同日午前11時52分から午後1時49分までの約2時間にわたって、韓国の防空識別区域に相次いで進入したと発表した。韓国の領空を侵犯したわけではないが、合同参謀本部によると、韓国軍は中国とロシアの軍用機が進入する前に識別を行い、早期に戦闘機を発進させて不測の事態に備えたという。

 ポーランド・テレビの報道によると、ロシア国防省は5日、ロシア海軍が日本海とオホーツク海で実弾演習を開始したことを発表した。この演習は20日まで続く予定だという。ロシア国防省がTelegram (テレグラム)で発表した情報によると、演習には60以上の艦船、35機の海軍航空機、および11,000人以上の兵士が参加しているという。ロシアメディアは、この軍事演習は、ロシア太平洋艦隊による「過去最大の規模」となるものと報じた。

 これに対して、一部の中国の軍事評論家は、日本海やオホーツク海はいずれも日本本土に隣接しており、ロシア軍が日本の玄関先で軍事演習を行うことは、日本を脅迫するための行動であると分析した。林芳正外相は先日、ベルギーを訪問し、ウクライナのクレバ外相と会談し、ウクライナへの76億ドルの支援を約束した。支援金が届いたら、日本がアメリカに次ぐウクライナ支援の第2位の国となり、イギリス、フランス、ドイツとは比較にならない存在となる。
一部の専門家は、ロシア海軍の軍事演習と中ロ軍機が韓国の防空識別区域に進入する行動は、明らかに中ロ合同の日韓への挑発だと分析した。

 また、昨年6月、ロシア海軍は40隻の軍艦を展開し、軍事演習を行った。その間に5隻のロシア軍艦と2隻の中国軍艦が日本列島を周回した。

(翻訳・吉原木子)