イエスの彫像(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 中国当局は、12月24日クリスマスイブに、すべての家庭教会、地下教会を閉鎖するように緊急通告し、キリスト教信者たちの集会、イベントを全面的に禁止した。また、クリスマスツリーやクリスマス関連のグッズもタブーとなった。

 ラジオ・フリー・アジアによると、中国政府は昨年よりも厳しい体制でクリスマスに臨むという。広東省、山東省、雲南省、四川省、貴州省などの家庭教会の信者たちは、クリスマスイブの集まりを禁止され、小学校のイベントも全面禁止となった。信者たちは密かに少人数でしか集まることができなかった。

 四川省のある牧師は、この地域に限らず、全国範囲の信者が影響されたという。広東省のある牧師は、商店内のクリスマスグッズが全面的に撤去され、購入できないことに言及した。中国当局がカトリック教やキリスト教の影響力を排除しようという動きに応じて、中国国家宗教事務局はすべての大都市における教会で、入場チケットが必須とし、入場規制を行っている。

 博聞社によると、中国当局は24日に急遽、各地のキリスト教のさまざまなイベント、及び一人ひとりの動きを厳しく規制するように命じたとのこと。すべての家庭教会と地下教会は違法とし、見つかった場合、速やかに逮捕し、いかなるリスクでも根絶させると明らかにした。また、ネット規制も同時に行っている、信者が使用しているウィーチャット、QQ、ウェイボーなどのソーシャルメディアを監視するほか、顔認証を始めるらしい。同報道によると、クリスマス時期だけでなく、元旦、旧正月及び元宵節まで規制が続き、北京、上海、成都、武漢などの都市が中心になると示した。

(翻訳・柳生和樹)