中国の経済が不況に陥り、高い失業率に加えて、若者の社会的な安定感の欠如は、結婚率と離婚率にも影響を与えています。
中国の若者の失業率は、今年4月に20%を超え、過去最高を記録し、就職難は中国の若者の生涯計画にも、影響を与えています。毎年の5月20日は、中国で結婚するのに人気のある日だが、今年の結婚登録数は、昨年と比べて大幅に減少しました。中国メディア「時代財経」の報道によると、貴州省の結婚登録数の下落幅は最も大きく、昨年より53.8%減少しました。広東省では20日の結婚登録数が、40.41%減少しました。福建省と四川省ではそれぞれ、38.28%と36%減少しました。江蘇省では結婚登録数が、25.6%減少したといいます。
一方、離婚数は急速に増加しています。
湖北省の役所が注文した、数箱の離婚証明書が入荷したという写真が、中国のSNSで出回っています。写真を投稿したネットユーザーは「結婚証書は使い切れない、本当に使い切れない。離婚証書は足りない、本当に足りない」と説明しました。
中国の民政部が今年2月に発表したデータによると、去年の第3四半期に、164.3万組の夫婦が離婚届を提出し、前年同期比3.72%増加したといいます。
(翻訳・吉原木子)