ビジネスインサイダー(Business Insider)誌は19日、多くの中国のZ世代(1990年代半ばから2000年代に生まれた世代)が最近、微博(ウェイボー)で自分の預金を晒している。多くの人が極度の貧困状態であり、これは当局の「共同富裕」の夢が破れたことを証明していると報じた。
報道によると、微博(ウェイボー)では、「私の実際の貯金」を投稿する人が多く、これまでに1万2千人を超える人が自分の悲惨な状況を語ったという。
ある26歳の四川省のネットユーザーは、自分の貯金が1元7角(約30円)しかないことを暴露した。ある安徽省のネットユーザーは、「日給をもらったばかりなので、貯金は150元(約2900円)に達した」と述べた。ある広東省のネットユーザーは、「貯金?貯金ってなに?、みんな月々稼いだ分と同じくらい使うんじゃないの?」とコメントした。
ビジネスインサイダーによると、これまでに3億人以上の人がこの話題を閲覧しており、多くの人が自分は一文無しであり、今はお金を稼ぐのが本当に難しいと嘆いているという。
中国当局が発表した公式データによると、4月に全国の16歳から24歳の若者の5分の1が失業し、過去最高を記録したという。
また、最近では、中国のコングロマリットである万達集団(ワンダグループ)で6月までに大規模な人員削減が行われるとの情報が出回っている。情報によれば、最低でも30%の人員削減が予想されており、経営陣も給与削減される可能性がある。新しい人材の採用も行わないという。この情報は業界を驚かせた。
一方、中国当局は中央アジア5カ国に260億元(約5097億円)の融資と無償援助を行うと発表した。これは多くの国民の強い不満を引き起し、「外国を援助する前に、国内で苦しんでいる人々を援助してくれ」などのコメントが多く寄せられた。
(翻訳・吉原木子)