中国河北省大名県の金池高校(金池高校のホームページより)

 中国の「高考」(全国統一大学入学試験)が「カウントダウン」に入った中、河北省大名県の金池高校の教師全員が突然、授業をボイコットし、論議を呼んでいる。

 中国メディアの報道によると、大名県金池高校の教師が集団で授業をボイコットし、学校の正常な運営に深刻な影響を与えたという。多くの保護者は「高考」までわずか20日くらいしか残っていないため、教師たちの突然のボイコットが生徒たちに影響を与える可能性があると懸念している。

 情報筋によると、3カ月間も給料を支払わないことに耐えかねた教師たちが、授業をボイコットして学校側に圧力をかけているという。
教師の給与未払いに関して、金池高校は18日、対処チームを設置し、教師の給与が支払い済みであり、現在は正常な教育秩序が回復されているとの声明を出した。

 公開された資料によると、金池高校は河北省万江集団が出資して建設したもので、全寮制の私立学校で、現在80のクラスを擁している。授業料はとても高く、一学期の学費は1万元(約19万6千円)を超えているが、保護者は学費を滞納したことはないという。

 報道によれば、金池高校は教師の給与未払いの問題が初めてではなく、2022年12月にも同様の事態が発生していたという。

(翻訳・吉原木子)