中国河南省の複数の地方銀行で預金が引き出せなくなる問題をめぐり、大規模な抗議デモが相次いでいる。河南省焦作市の人民銀行前で14日、大勢の預金者が集まり、横断幕を掲げて抗議した。現場に駆け付けた警察官は催涙ガスを使って、抗議者たちを追い払った。
ネットユーザーが16日に投稿した動画によると、河南省焦作市で14日、預金を引き出せなくなった預金者たちが人民銀行の前に集まって、抗議を行ったことが分かった。
抗議者たちは「預金のせいで、一家が離散し、肉親を失う」などと書かれた横断幕を掲げて、「預金を返せ」と叫んでいた。現場ではパトカーが点滅して停まっており、警察が横断幕の掲揚を阻止しているようで、多くの預金者と警察の間で論争が起きており、預金者の中には「警察が人を殴った」と叫んだ人もいる。動画には、警察が催涙ガスを使用して、抗議者を追い払っている様子が映っている。
一部のネットユーザーは、「中国では、住宅購入と貯金はいずれも転覆扇動の疑いが持たれる可能性がある」、「選挙権がないため、どんな要求も嫌がらせとみなされる」とコメントした。
(翻訳・吉原木子)