中国のスマホメーカーであるOPPO(オッポ)は12日、傘下のチップ設計会社「ZEKU(哲庫)」の事業停止を発表し、業界を騒然とさせた。
OPPOは12日、慎重に検討した結果、「ZEKU」の業務を終了することを決定した。これは難しい決断であるが、適切に対応すると発表した。
OPPOの自社チップ開発事業は、2019年に始まり、4年近くの間に従業員数は3000人以上に達した。上海本社のほか、成都、西安、アメリカ、日本にも拠点を持っている。
過去2年間は、中国のチップ開発事業が盛んであった時期にあり、OPPOは最も勢いのある会社の一つであった。
現在、「ZEKU」本社およびその子会社は解散しており、すべての労働契約を終了した。
ある「ZEKU」の従業員は、「昨晩、会社からの通知を受け、今日は会社に行かなくてもよいが、定時に全員会議(毎月のオンライン会議)に参加しなければならない。そして今日、会社は突然、何の前触れもなく解散のことを発表し、今はただ驚いている」と述べた。
中国の半導体企業は最近、2023年第1四半期の業績を相次いで発表した。多くの大手企業の純利益が減少し、さらに多くの企業が赤字に陥った。中国最大の半導体メーカーである中芯国際は、今年の第1四半期に1020.9億元(約2兆円)の売上高を達成したが、前年同期比13.9%減少した。
近年、中国半導体業界で、プロジェクトが中途で打ち切られたり、破綻したりするニュースが相次いでおり、多くの地域で大きな損失が出ている。「21財経網」の報道によると、2022年4月末までに、少なくとも全国の8割の半導体プロジェクトが投資問題に直面しているという。
(翻訳・吉原木子)