中国当局が「退林還耕」を強く推進し、多くの地元政府が農民の養殖場を強制的に解体するなどして、国民の不満が高まっていることが、この銃撃事件の背景にある。最近、福建省南平市で養豚場を経営している農民が強制解体しに来る政府関係者を銃撃したとの情報がネット上に出回っている。
福建省南平市延平公安分局は8日、延平区で8日午後、刑事事件が発生し、調べたところ、茫蕩鎮宝珠村の盧という50歳男性が重要な犯罪容疑者であることがわかった。警察に重要な情報を提供した人には50,000元(約97万円)の報奨金が支払われるという通知を出した。
情報筋によると、この刑事事件は、茫蕩鎮政府が宝珠村で豚農場を強制的に解体した際、経営者が散弾銃で多数の人を負傷させ、銃を持って逃亡した事件を指しているという。
ネット上に出回っている動画には、複数の男性が豚農場を壊し、一頭の豚が山道を逃げる様子が映っている。この豚農場は銃撃事件が発生した場所だとされている。
多くのネットユーザーは当局を非難し、「耐え忍べなくなったら立ち上がる」とコメントした人もいる。
(翻訳・吉原木子)