中国複数のメディアが報じたところによると、雲南省で大量の建設銀行の銀行カードが凍結されているという。
中国メディア「極目新聞」によると、雲南省昆明市内の2つの中国建設銀行支店は、電信ネットワーク詐欺を防ぐため、銀行カードを凍結したと発表した。解除業務を現場で行うために、身分証明書、口座開設時の予約電話番号、凍結された銀行カード、および取引証明書を持参する必要があるという。
多くのネットユーザーは銀行の行為に不満を持ち、「銀行はただの株式会社にすぎず、預金者と対等な関係にある。銀行がいつから執行権を持つようになったのか?口座を勝手に凍結することができるのか?」、「人権侵犯だけでなく、正当な貿易と経済活動にも重大な影響を与える!」、「詐欺に引っかかりやすい人々のために、全国の預金者を凍結にするのか。ただ詐欺を防ぐためだと言うのは信じられない!」と批判した。
中国では最近、銀行カードが凍結される現象が頻繁に起こっており、原因は中国国務院が2020年に打ち出した「カード凍結活動」にあると言われている。これは振り込め詐欺などを撲滅するための企画だと宣伝され、銀行ごとに口座の精査や管理を始めた。中国中央銀行によると、2021年11月までに620の銀行支店の口座開設業務を一時停止したという。
米国在住の経済学者である黄大維氏は大紀元とのインタビューで、中国当局は近年、外貨管理を厳しくしているが、多くの人々が資金を海外に移したいと考えている。中国の外貨流出は深刻な状況にあり、毎年1人あたり最大で5万ドルの限度額があるため、多くの人が他人の身分証明書や電話カードを利用して、資金を移している。当局は資金の流出を防ぐため、外国の金融活動に参加させないとしていると述べた。
(翻訳・吉原木子)