中国甘粛省、寧夏回族自治区、内モンゴル自治区など多くの省・市で19日、黄砂に見舞われた。甘粛省玉門付近で巨大な「砂の壁」が現れた。

 複数の中国メディアの報道によると、甘粛省河西地区は18日から、広く黄砂に見舞われ、酒泉市、嘉峪関市、武威市などでは視界が1000メートル未満の黄砂の天気が相次いで現れた。ネットユーザーが投稿した動画には、甘粛省玉門付近で19日夕方、高さは100メートルに達する巨大な「砂の壁」が襲来する様子が映っている。酒泉市の鳴沙山で星を観測した観光客が戻る際に黄砂に遭遇したため、やむなく懐中電灯の照明を使って移動した。

 報道によると、19日午後2時まで、蘭州市の中川国際空港では黄砂のため35便が欠航し、22便が他の空港に着陸したという。

 今年3月以降、中国は何度も黄砂に見舞われている。公式の発表によると、9日以降の黄砂は、長春市、ウルムチ市、大連市、天津市などの複数の空港、120便以上に影響したという。

(翻訳・吉原木子)