北京の長峰病院で18日正午、大きな火災が発生し、少なくとも21人が死亡した。事故原因はまだ調査中で、当局が火災の情報を抑制していると疑われており、多くのネットユーザーが不満を表明している。
中国公式メディアの報道によると、北京市豊台区にある長峰病院の入院棟で18日の昼に火災が発生し、午後1時半頃には鎮火でき、夕方6時までに、21人の死亡が確認されたという。
ツイッターには、建物から黒い煙がもうもうと立ち上がる中、多くの人がカーテンやシーツを結んで布のロープを作り、窓から脱出しようとしている。中には、隣の建物のベランダに逃げた人がいるが、まだ多くの人々が逃げられず、立ち住生している様子が映っている動画が多数投稿された。
この重大な火災情報は当局によって抑制された可能性があり、多くのネットユーザーが不満を表明している。
「長峰病院での火災、21人が死亡した。しかし、火災は12時間前に起こったのに、ネット上では話題となっていない。さらに不可解なのは、人民日報のような公式メディアは、事故発生9時間後でも報じなかったことだ。昼のことは夜になって、やっと報道した。北京で21人もの犠牲者が出たのに、何も騒ぎが起きないなんて、何を言えばいいのかが分からなくなった」、「(この火災は)アメリカで起こった場合は早朝から話題になっていたはずだ!」、「あなたが知っていることは、彼らがあなたに知らせたいことだけだ」
(翻訳・吉原木子)