中国メディア「界面新聞」は14日、「人が一杯で、フードデリバリーはもはや最後の逃げ道にならない」と題する記事を掲載し、瞬く間に話題となった。
山東省出身の羅さんは、今年初めに北京にきて、中国のフードデリバリー大手である美団(Meituan)傘下の配達員になった。彼が住んでいたのは120平方メートル未満の4人用の部屋で、中にはすでに30人近くのフードデリバリー配達員が詰め込まれている。二段ベッドで、共用スペースはなく、トランクはベッドの下に置くしかない。羅さんは、わずか2か月で、混み合っているのは部屋だけではなく、フードデリバリー業界が満杯になっていることに気づいた。
ある北京の配達員によると、賑やかな北四環商圏では、一日に2300件ほどの註文があるが、平均すると一人当たり30件程度しかもらえない。これは、ほとんどの配達員がお昼と夜の食事時間帯以外、注文を受けられないことを意味している。
これに対して、多くのネットユーザーは、「広州市の30%近くの配達員が大卒で、フードデリバリーはもう知識集約型産業になっている」、「昔は、最悪の場合は配達員になればいいとよく言われていた。配達員になることは多くの人にとって、人生の最後の逃げ道だと言える。しかし、もし配達員ですらなれなかったら、彼らはどこに行けばいいの?」とコメントした。
(翻訳・吉原木子)