中国中央銀行が最近発表したデータによると、中国国民の預金額は10兆元(約192兆円)近く増加したという。中国メディアが中央銀行と地方統計局のデータに基づいて整理したところによると、北京の一人当たりの預金は27万元(約521万円)近くで、上海は21万元(約405万円)を超えているという。このデータが発表されると多くのネットユーザーから非難を浴びた。
中国中央銀行が11日、2023年第1四半期の金融データを発表した。そのうち、住民の預金に注目が集まっている。公表されたデータによると、1月の住民の預金額は6兆2千億元(約120兆円)増加し、2月の住民の預金額は7926(約15兆円)億元増加し、3月の住民の預金額は2.9兆元(約56兆円)増加したという。これは、中国人の貯蓄意欲がますます高まっていることを示している。
整理したデータによると、1人当たりの平均貯蓄額は北京と上海がトップに位置しており、北京は27万元近く、上海は21万元を超えているという。このデータが多くのネットユーザーの不満を引き起こした。
北京の一人当たりの平均預金額が27万元であることについて、あるネットユーザーは、「張村には10人が住んでいて、そのうち1人は1000万長者で、残りの9人は無一文だ。平均すると、みんな百万長者になった」と揶揄っている。
また、「平均値を使っている限り、貧富の差が途方もなく大きいことを証明している。このデータはただのおかしい見物として見るべきだ」とコメントしたネットユーザーもいる。
更に多くのネットユーザーは預金の中央値を公表するよう求めている。
(翻訳・吉原木子)