中国ではこのほど、多くの地域で極端な天気が続いており、北京、上海など中国のほとんどの地域を襲った黄砂嵐は4億人以上に影響した。また、今年既に8回も黄砂嵐に襲われている東北の都市・ハルビン市では11日、大雪に見舞われた。

 ハルビン気象局の報道によると、11日の朝は黄砂、午後には強風、黄砂、降雪が同時に現れ、気温も急速に下がったという。

 ハルビン市民の邵さんは希望之声とのインタビューで、「これは天災だ。通常、4月はすでに暖かくなっているが、昨日は黄砂と大雪に同時に見舞われ、異常な状況だった。この数年間、たまに異常気象が発生しているような気がする」と述べた。

 ハルビン市民の劉さんは、「非常に恐ろしい状況だった。風がとても強くて、立っていられないほどだった」と述べた。

 一方、上海、北京などでは雪が降っていないが、黄砂が強くて、PM10の濃度が1000ug/m³を超えた。また、風向きが変わったことによって、京津冀(けいしんき)(北京市、天津市、河北省の略称)などの地域で12日、再び黄砂に襲われた。

 中国公式メディアによると、今回の黄砂は長江を越え、中国中央気象台は引き続き黄砂青色警報を発表した。また、寒気と風の影響で、12日8時から13日8時まで、新疆ウイグル自治区東部、寧夏回族自治区、内モンゴル中西部、陝西省中部、北京、山東省、江蘇省、浙江省北部などの一部地域で砂嵐や浮遊塵の天気が発生する見込みだ。

(翻訳・吉原木子)