中国メディアは3日、中国人民解放軍南京軍区福州総医院(中国人民解放軍聯勤保障部隊第九〇〇医院)胸部外科の主任医師である陳龍氏の巨額の財産を暴露した。
報道では、裁判文書や関係者の話を引用し、陳龍医師は大きな別荘に住んでいただけでなく、十数軒の不動産を持っており、香港で開設した口座には約2,000万元(約3.8億円)がある。個人資産は1億元(約19億円)を超える可能性があると報じた。
公開された資料によると、陳龍氏は1993年に外科臨床医学博士号を取得し、南京軍区福州総医院の胸部外科主任医師として、2002年から臓器移植を手がけている。
臓器移植産業は中国では暴利を貪っている。法輪功迫害追跡国際調査国際組織(WOIPFG)の調査によると、臓器移植は病院に巨大な利潤をもたらしたと同時に、参加した医師にも非常に豊な利益を得させたという。解放軍309病院臓器移植センターの粗収入は2006年の0.3億元(約5.7億円)から2010年には2.3億元(約44億円)と、5年で8倍近くに増えた。南京軍区福州総医院の眼科では、角膜移植の数が大幅に増え、経済収益は何倍にも増加した。第三軍医大学付属大坪病院は90年代末に臓器移植を開始し、2009年の医療収入はそれまでの3648万元(約7億円)から9億元(約172億円)以上へと、25倍近く増加した。
また、調査報告によると、陳龍氏は南京軍区福州総医院での臓器摘出に関与した責任者の一人であるという。同氏は、2001年1月11日に、1例の心臓移植手術に参加した。2002年4月27日に肺移植手術に参加し、ドナーは22歳の脳死男性であった。2003年から2005年にかけて、2件の肺移植手術に参加し、ドナーはいずれも脳死した男性青年であった。2002年から2004年にかけて、5件の心臓移植手術に参加し、ドナーはいずれも青年男子であった。
(翻訳・吉原木子)