日本、台湾、韓国が共催した「中国共産党による生体臓器収奪を制止せよ」をテーマとした国際ポスターコンクールの受賞ポスター展は3月25日、26日、神奈川県相模原市ユニコムプラザ相模原で開催されました。

 今回のポスター展では、2020年に日本の中国における臓器移植を考える会SMGネットーク)、台湾の国際器官移植ケア協会TAICOT)、韓国の臓器移植倫理協会KAEOT)の共催により開かれた中国共産党による臓器収奪を阻止する為のポスターコンクールでの入賞作品36点が展示されました。

 神奈川県議会の京島けいこ議員や、相模原市議会の桜井はるな議員、新林間公演ラジオ体操会の川上祥登会長などが来場し、ポスターを見てから、他人様の臓器を勝手に取って売買することを非難し、阻止するために皆が協力すべきだと呼びかけました。

神奈川県議会の京島けいこ議員(写真撮影:看中国/南原真理)

 京島けいこ議員は、ポスター展で初めて生体臓器移植が行われていることを知り、「日本でもこういった事実がある事をどんどん知って行く必要があると痛感した」とし、「私達が出来る事は、やはり世の中でこうした生体臓器移植が当たり前の様に行われているという事をしっかりと伝えていく、それが私達の責務だ。私も微力ながら普及啓発に努めて参りたいと思う」と述べました。

相模原市議会の桜井はるな議員(写真撮影:看中国/南原真理)

 桜井はるな議員は、夫が外科医だったので、臓器に関する手術などは知っていたが、「他人様の臓器を勝手に取ったりとか、安く売買するというのは絶対にいけない事であるし、こういう事は許せない事である」と非難し、「断固こういう事の無い様に訴えて行きたいと思う」と述べました。

新林間公演ラジオ体操会の川上祥登会長(写真撮影:看中国/南原真理)

 新林間公演ラジオ体操会の川上祥登会長は、ポスターを見て、人の心臓、肺、肝臓などに値段を付け、予約した日にちまで書いている事に衝撃を受けたと述べました。「肝臓が2000万円、腎臓が250万円、心臓が150万円、肺が95万円、胃が13万円など、値段が中国の人民元で書いてある。これを見て私は本当にこういう事が実際に行われているんだと思いびっくりした」。また、「我々も含めて、全世界に訴えて、こういう事を絶対に許してはいけない」と非難し、「皆さんにも協力をお願いしたいと思う」と呼びかけました。

 今回のポスター展には、「イデオロギー、迫害、貿易が結合したら必ず壊滅的な結果をもたらす」と警告する金賞作品「赤い傷口」や、中国での臓器狩りに対する無関心、見て見ぬフリを表現した作品「見てみぬふり」等世界のアーティストが表現した作品が展示されました。

ポスター展の一部(写真撮影:看中国/南原真理)
ポスター展の来場者(写真撮影:看中国/南原真理)

 同時に2021年9月に5つのNGO団体が共同で開催された国際サミットで「強制臓器収奪の阻止と撲滅に関する世界宣言」について記されたポスターも展示されました。

ポスター展の来場者から非難するコメントが多く寄せられました。
「知らない世界の中のコントロールされている世界だ」
「人の命を守る為に学んてきた医師達が何の為に仕事をしているのか」
「人の命よりも大きな事になっている事にびっくりする」
「日本の国民として気づかないフリは辞めてほしい」

 台湾国際臓器移植協会によると、「ポスター」が訴えるものは多くの重要な歴史事件の中で見られると説明しました。広く知らせることに加え、ポスターは歴史の鏡でもあり、人々に様々な社会運動における精神的なサポートを与えられます。過去の反戦運動、反核運動、環境保護運動、六四天安門事件、雨傘運動(2014年香港反政府デモ)、反送中運動(2019年−2020年香港民主化デモ)から、現在のコロナのパンデミックまで、これらをテーマに丁寧にデザインされたポスターは、当時の社会的状態や価値観、公正と正義の追求を適切に反映しており、特別な歴史的役割を果たしていると言えます。

(文・南原真理/編集・藍彧)