江西省景徳鎮市に位置する県級市である楽平市では23日、約100人の教師が集まり、横断幕を掲げて、当局の賃金の不払いに抗議デモを行った。楽平市党委員会書記は大勢の警官を連れて現場に赴き、抗議する教師と協議した。

 情報筋によると、現在、中国各地方政府の財政が困難な状況にあり、教師を含む多くの公務員が減給され、賃金不払いが多くの地域で常態化している。こうした背景の中、楽平市の約100人の教師が23日、楽平中学校の校門前に集まり、横断幕を掲げて、「同一労働、同一賃金」と業績給の支給を要求した。

 抗議に参加した教師によると、楽平市教育局は、全市の教師に「20 ~ 22年の3年の業績給」を支給していない。教師は何度もこの問題を上級部門に報告したが、楽平教育局に無視されてきたという。

 ネットユーザーが投稿した動画には、100人以上の教師が楽平中学校の校門前に集まり、横断幕を掲げて、「同一労働、同一賃金」、「業績給の支給」などのスローガンを叫んでいる様子が映っている。別の動画には、楽平市党委員会書記と市委員会宣伝部部長が多くの警察官を連れて現場に駆けつけ、抗議する教師と協議する様子が映っている。

 しかし、抗議に参加した教師たちは、後から当局に報復される恐れがある。現在、当局はすべての学校に、教師たちの抗議デモを「過激な行為」とした通知を送り、全ての人が抗議デモに関する写真や動画を投稿したり、転送したりしないよう求めた。

(翻訳・吉原木子)