中国・河南省の複数の銀行で預金が引き出せなくなった問題をめぐり、預金者は何度も当局に解決案を求めたが、中国当局は立て替えると言いながら、預金者を弾圧している。一部の預金者は仕方なく、鄭州で抗議の垂れ幕をかけた大型風船を飛ばし、自分のお金が未だに凍結されていることを訴えた。

    3月12日から、預金を凍結された河南省の預金者が鄭州市の黄河大堤と万達広場で抗議の垂れ幕をかけた大型風船を飛ばしたいう情報がネット上で流れている。

    ネットユーザーが投稿した写真によると、黄河大堤で飛ばした風船の下には、「河南政府は嘘ばかり、不法に預金者のお金を凍結する」と書かれた垂れ幕が掛かっている。万達広場で飛ばした風船の下には、「銀聯カードは全世界で使えるのに、なぜ河南省で使えないのか」と書かれた垂れ幕を掛けていることが分かった。

    一部の預金者は、「シリコンバレーバンク(SVB)が経営破綻した後、バイデン大統領は3日以内に『預金の全額保護』の公式声明を発表した。しかし、中国の預金者は警察に通報しても、立件されず、当局は私たちを1年以上無視した」と訴えた。

    これに対して、一部のネットユーザーは、「風船を中南海まで飛ばして、一体何が人民至上なのか、一体何が法治政府なのかを聞いてほしい」、「恐らく、これから風船を買うにも実名認証だ」とコメントした。

(翻訳・吉原木子)