中国臓器移植発展基金会が今年の旧正月、WeChatで中国国民に新年の挨拶を発信したところ、圧倒的な嘲笑を浴びました。
1月24日、「中国臓器移植発展基金会の新年挨拶」というメッセージのスクリーンショットが、中国のソーシャルメディアとツイッターの間で流されました。
青少年の失踪事件が最近、中国で頻発していることから、一般市民の間で不安が広がり、世論は総じて生体臓器収奪に矢先を向けるようになっています。そのため、この新年の挨拶は注目を集め、満場一致の嘲笑を浴びました。
ネットユーザーからは次のようなコメントが寄せられました。
「恐ろしい!」
「子供から目を離さないで、悪魔が人を食べるんだよ!」
「恐ろしい!悪魔の目があなたを見つめているようだ!」
2006年、中国共産党による法輪功学習者の生体臓器収奪に対して、最初の証人が名乗りを上げました。以来、中国共産党の生体臓器収奪の犯罪が絶えず暴露されています。中国共産党は否定し続けているが、第三者や国際的な医学専門家の調査によって、揺るぎない証拠が示されています。中国国内では最近、多くの青少年が失踪しており、中国国内のネットユーザーの間では、これらの青少年が生体臓器収奪される可能性が高いと考えています。
元中国文化部常務副部長・元中国文学芸術界連合会副主席の高占祥(こうせんしょう)が2022年12月9日に死亡しました。中国共産党全国政協委員の朱永新委員は同年12月11日の弔文で、「ここ数年来、高占祥氏は粘り強く闘病してきた。体の多くの臓器を移植し、多くの『部品』はもう自分のものではない」と述べました。
一部のネットユーザーは、「高部長、生前に移植した臓器はすべてどこで手に入れたのでしょうか? あなたのように、疾患となった臓器を簡単に取り替えて延命できる高官が他に何人いるだろうか?」と質問しました。
また、「名前も聞いたことのない『部長』が、遊びのように臓器を移植できるなんて、同じ階級やそれ以上の幹部はもっとやっているのではないだろうか?」と疑問を呈するネットユーザーもいます。
今年1月、中国臓器移植発展基金会は「中国臓器移植対応システム(COTRS)」科学委員会2023年度第1回工作会議を開催しました。中国臓器割当共有システム科学委員会の黄潔夫(こう・けつふ)主任、国家衛生健康委員会医療応急(緊急対応)司の郭燕紅司長、香港医療衛生局の盧寵茂(ロー・ツェンマウ)局長ら42人がオンライン形式で会議に出席しました。
中国臓器移植対応システム科学委員会は2021年9月7日に設立され、公式に強制的に使用される人体臓器割当システムです。
国家衛生健康委員会医療応急司の郭燕紅司長は、2023年は臓器移植事業の発展にとって重要な年であり、中国は「臓器移植大国」になるよう構築されると述べました。
今回の会議では、中国本土と香港の間で初めて臓器共有が行われた事例が紹介されました。香港医療衛生局の盧寵茂局長は、今回の画期的な成果をもとに、中国本土と香港の間で持続的、規範化された臓器共有メカニズムの確立と発展が推進されることを期待すると表明しました。
中国臓器割当共有システム科学委員会の黄潔夫主任は、中国大陸と香港間の初の臓器共有事例は、党中央委員会の政治方針に沿ったもので、臓器移植スタッフが国家統一事業の推進に貢献する重要な機会であり、「台湾海峡の両岸は一つの家族で血は水よりも濃い」として、中国大陸と台湾間の臓器共有メカニズムの構築を積極的に推進すべきだと述べました。
では、中国共産党は中国大陸から入手した臓器を台湾に送るのでしょうか。イーサン・ガットマン氏が3月4日、日本での講演で示した証拠によると、2017年に新疆ウイグル自治区内の複数の空港に臓器輸送の優先通路が設置され、それらの優先通路はすべて一方通行で、新疆から国内各地に大量の臓器が輸送されるが、新疆に臓器が輸送されることはないといいます。海外に逃亡したウイグル人の証言から、ガットマン氏は、平均年齢28歳のウイグル人約35000人が毎年、生体臓器収奪されていると推測しています。
台湾が中国共産党に占領されたら、台湾空港の人体臓器輸送の特殊通路も一方通行になるのでしょうか。つまり、人体の臓器は台湾から中国大陸にしか送られないことです。おそらくこれが黄潔夫氏の話の真意であるでしょう。
カナダの人権弁護士デビッド・マタス氏は昨年10月24日、日本の国会での演説で、中国共産党は、生体臓器収奪の犯罪を支配できるすべての地域に推し進め、台湾が中国共産党に占領されれば、台湾人も生体臓器摘出の対象になるだろうと述べました。
(文・黎宜明/翻訳・藍彧)